亜臨界水の力で焼却せずに
有機廃棄物を限りなく0へ。

亜臨界水分解装置

亜臨界水分解処理の利点

  • 二酸化炭素(CO2)・亜酸化窒素排出ゼロ
  • 焼却工程がなく、ダイオキシン発生ゼロ
  • 臭気ゼロ
  • 有害物質・環境汚染物質・感染性廃棄物の無害化
  • 有機廃棄物を100%資源化(エタノール・ガス・肥料)

次世代の有機廃棄物分解装置

通常、有機廃棄物をリサイクル処理する場合、その分別に手間やコストがかかり、リサイクル効率の妨げになっています。亜臨界水分解装置はその事前分別を省き、水のみで短時間で処理するため、環境に大変優しく、効率的です。また、有機廃棄物を100%資源化できるため、循環型社会の構築推進にも貢献が期待されています。

亜臨界水とは
亜臨界水の性質を利用し、環境にやさしい廃棄物処理

水は日常の大気圧では100℃で沸騰しますが、密閉して圧力を高めれば300℃を超えても水のままです。水と水蒸気の区別がなくなる374℃、218気圧を臨界点と呼び、これより低い温度・圧力の水が亜臨界水です。

  • 亜臨界水は、誘電動率がメタノールに近く、油を溶かす性質を持っており、有機物の溶解作用と強い加水分解作用を有します。
  • 亜臨界水の温度領域である200〜250℃程度のところでは、水が非常に大きなイオン積を持ち、水素イオンと水酸化物イオンに分離する割合が大きくなるため、強い分解力を持つことになります。
  • 亜臨界水反応は、高音高圧の水の性質を利用した反応で、亜臨界水反応により有機物の分子、でんぷんやたんぱく質は、アミノ酸に分解され低分子化される事により、高速で固形分が液状糖化されます。

亜臨界水分解処理の流れ
有害物質を出さずに資源化する次世代システム

有機廃棄物

有機質の物質全般が処理対象。混合処理も可。

亜臨界水分解

有機物や環境ホルモン等の有害化学物を分解・無害化。

反応機構 飽和水蒸気による熱分解反応

設置規模 1基あたり 最大 120t/24hまで処理可能

資源化の例